梅里雪山こんなところ
雲南省の北、四川省との境に近いところにあるカワカブ(6740m)を盟主とする山塊の総称。チベット人にとって聖なる山である。明永氷河は標高2500m位まで流下しており、非常に珍しい所です。又すべての山頂が人の足跡が印されていない未登峰です。
梅里雪山の旅
2019,4,3
14時中国国際航空で、羽田空港を飛び立った。北京で入国手続きを済ませ、昆明、シャングリラと国内線を乗り継ぎ、翌朝シャングリラ空港で、ガイドの和茂林さんと合流することが出来た。
2019,4,4
和さんは、麗江出身でナシ族と言っていた。朝食後、今日は飛来寺まで行くだけなので、松賛林寺を見学する。
ここは小ポタラ宮とも言われ、多くの僧侶が勉強しており、朝から多くの信者が参拝していた。
その後赤茶けた山肌を削り取ったような道を、金沙江(長江)の上流へと進んでゆく。昼食の後、時間があるので金沙江大湾に寄り道。金沙江が山によって遮られ、大きく湾曲している所だ。
雨崩村
2019,4,5
朝起きると頭痛と吐き気がする。車で一気に標高を上げた為、高度の影響が出たようだ。相変わらずの天気に、気分も沈みがちだが、何とかだましながら出発する。眼下が瀾滄江なのだが、急傾斜のためはるか上流へ向かい、高度をさげながらやっとの事で、メコン川を渡る橋があった。かなり高度を下げたので、高度障害も好くなってきた。
2019,4,6
6時起床。外はまだ暗い。星が見え天気は良さそうだ。明るくなるのが、待ちきれず外に出てみる。少しづつまわりが見え始め、メツモ、ジャワリンガが初めてその全容を現した。朝日があたり、山頂が赤く染まりだした。刻々と変化する様は実に荘厳である。
メツモ、ジャワリンガがすぐ目の前に広がって、白く輝いている。氷河につながる雪原に一本のトレースが延びている。
下村で夕食の予約をして、のんびり散策しながらホテルに戻った。
2019,4,7
今日も素晴らしい天気の朝を迎えた。朝日に輝く山々に感激。
明永村
2019,4,8
今日は朝起きた時から雨模様。雨具を着用して明永氷河へと向かう事にした。電動カートの終点に到着した時には、雨も上がり少しは希望が持てる天候である。
樹林帯の中、どこまでも階段の道が続いているが、昔ながらの馬道があるので、そちらを選択する。山頂部は雲の中であるが、目の前には、明永氷河の下部アイスフォールが広がっている。かなり高度も上がってきたので、呼吸も苦しくなってきたが、タルチョーが目立つようになると、第一展望台に到着だ。
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蓮華寺は工事中で、中の見学は出来なかった。コーヒータイムを楽しんだ後、下山する事にした。
飛来寺の朝
朝起きてみると天気は昨日同様で、山は雲に隠れたままである。ここで朝日に輝くカワカブと対面したかったのだが、はかない夢となってしまった。しかし、朝食で下に降りていくと、少しずつ雲の動きが速くなり、梅里雪山の全貌が見えそうになってきた。急いでカメラをもって、屋上へと階段を駆け上ったが、息切れが激しい。それでもすべての雲が取れ、山々の全貌をこの目に焼き付ける事が出来た。その後徐々に中腹からの雲が沸き上がり、再び山頂は閉ざされてしまった。まさに自然に翻弄されるが如く、夢のような時間の流れであった。
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シャングリラでは時間もあるので、市場をまわり、シャングリラ古城と街並みを堪能。深夜昆明までフライトし、早朝の便にて、北京経由で帰国の途に就いた。